テストを効率的に学習に取り入れる方法
こんにちは。今回も科学的に実証された効率の良い勉強方法について記載します。
この内容は「脳が認める勉強法」ベネディクト・キャリー著を参考にしています。
今回のブログは前回記載した 効率の良い勉強方法を知ろう というブログにも共通する部分があります。ぜひこちらもご覧ください。
テストの威力
知識を使うとその知識はさらに定着する
「テスト」。その言葉を聞いただけでも嫌気がさす人も多いキラワレ者ですが、 「テストをすることで効率よく学習をすることができる」 ということが分かってきました。
理由はテストを受けているときの脳の活動の仕方にあります。
私たちは何かのテストを受けるとき、テストに出てくる内容を事前に記憶しますよね。
その「記憶」には
- 保存
- 検索
わたしたちはテストをうけているとき、頭の中に保存されている情報を検索して答えをだします。
Q.植物の細胞内に見られる、光合成を行う粒状のつくりを何というか
A.葉緑体のような問題が出たとき、わたしたちは頭のなかで「昨日覚えたアレ。なんだっけ。うーん。緑色のなにかだったような。あっ!ようりょくたい!」と思い出します。
わたしたちは、頭の中でこの「情報を検索する」という作業を行うと、保存されていた情報を違う形の記憶として再保存しています。
そうすると、記憶の保存力が高まり、記憶自体も新しくなり、さらにそのときに使った情報が脳内の別の情報とつながるということが分かってきました。
このように、「テスト」という頭の中の情報を検索する作業をすることによって、その情報=知識が再構築され、あとから思い出す能力が高まります。
つまり、知っている知識を使って何かをすると、その知識がさらに定着するということです。
受験期。「どうしてこんなに模試ばかりやるのだろう」と思ったことはありませんでしたか。
模試には
- 「今の自分の実力をはかり、相対的な位置を見る」役割だけでなく
- 「本番で役立つ実際の力」が身につく
事前テストは有効です
事前テストとは「何も学んでいない状態でテストをする」ことを指します。
「何も学んでいない状態でテストをすることに意味があるの?」と思ったかたもいると思います。
なのですが、テストをすることによって「今から学ぶ単元では何が重要なのか。はたまた、何がテストに出るのか。」ということを理解することができます。
少し覚えがあるかもしれませんが、授業中に先生から「ここがテストに出るからよく覚えておけよ!」と言われた部分は一生懸命覚えましたよね。それと一緒です。
人間は大事だと感じたことにはよく耳を傾ける性質があるので、ぜひこの性質を活用しましょう。
自己テストの方法
作者は私たちがよく見知った「単語カード」も効果的な学習方法だと言っています。
- いくつかの選択肢の中から正解を選ぶようなテストであること
- 答えたすぐ後に正解を確認することができるツールであること
学んだことをだれかに伝えてみよう!
さきほども述べたように、テストをすることは学習を効率よく進める方法の1つです。
さらにもう一歩すすんで、「学んだことをだれかに教える、もしくは伝える」ことをやってみましょう。
知っていることをだれかに伝えてみると、その知識で分からないことや、曖昧な部分については伝えることができません。
その時に自分が「何が分かっていないのか」を知ることができます。
この学習方法は、ひとりで勉強をするよりも20%から30%も効果があるようです。
かしこまって「だれかに教えてあげる」ことをしなくてもよいので、「〇〇って~らしいよ。」と世間話感覚で、覚えたことをだれかに伝えてみるのもいいかもしれません。
気軽に取り入れよう!
テストが味方だなんて、なかなか信じがたいですよね。
しかし都市伝説ではなく、データをもとに科学的に実証された方法なので、気軽に生活に取り入れてみてください。
それでは次回のブログでまたお会いしましょう!
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