エントリーシートの作り方を学ぶ
こんにちは。今回は推薦入試対策についてです。
推薦入試は中学・高校・大学入試のいずれでも採用されている選抜方法です。
どの入試でも推薦入試のエントリーシートの書き方はほぼ同じです。
今回は大学入試のエントリーシート作成方法を書いていますが中学・高校入試対策にも当てはまります。ぜひ参考にしてください。
過去・現在・未来をストーリーにして伝える。
それでは、エントリーシートの書き方について確認をしていきましょう。
エントリーシートや面接の質問で聞かれることはおおむね
- 在学中に何に力を入れて、学んできたか
- 進学希望先の学校で何を学びたいか
- 将来の夢について
であり、①~③を1本の線にし、ストーリーにすると試験官に伝わりやすくなります。
それでは県立高校に通う
- 高校3年生Sさん
- 吹奏楽部
- 心理学部を志望
- 将来の夢はまだ未定
試練を通して学んだことを伝える。
①「在学中で一番力を入れた活動は何ですか」という問いは何を聞いているのでしょうか。
上記問いに対しての回答例として多くの学生が
- 吹奏楽部でパートリーダーとして部員をまとめました。
- 合唱コンクールの委員としてクラスをまとめました。
- 英語学習に力をいれ、英語ディベート大会に出ました。
この「力を入れた活動」で、彼らは多くの試練を経験したのではないでしょうか。
この①の質問は「あなたが力を入れた活動の中で発生した困難を、どのような方法で乗り越えましたか。そこから何を学びましたか」を聞いています。
上記は
- 在学中に力を入れた活動
- 活動中にぶつかった壁と乗り越えた方法
- そこから学んだこと、今後に生かしたいこと
とても有効なテクニックなので、ぜひ覚えてください。
「困難から学んだこと」「それをどう生かすか」という部分で試験官はあなたの人間性と思考回路を見ています。
飾らず、素直に、しかし丁寧に表現してみましょう。
(回答例Sさんの場合)
志望理由と志望大学の特色
②「進学希望先の学校で何を学びたいか」という問いは何を聞いているのでしょうか。
この問いは「受験生の学びたいこと」を聞いているのと同時に「志望校の特色を理解しているか」を確認しています。
なので、この問いには貴学は〇〇という独自性があるので~を学びたい私にとっては貴学が最も適していると伝えたいところです。
- フィールドワークなどの独自カリキュラム
- 教授陣
- 留学支援制度
志望理由の書き方
志望理由には「なぜ、その学問を学びたいと思ったか」を必ず書きます。
志望理由書には、
- その学問に興味を持ったキッカケ
- その学問を通してどんなことを学びたいか
- 貴学がその学問を学ぶにあったて最適な理由
- だから、貴学を志望している
上記例のSさんについてみていきましょう。
以上のことを、上記の志望理由書の書き方の流れに沿って表現してみましょう。
夢を叶えるために学校生活をどう過ごすか
③「将来の夢・希望は何ですか」という問いは何を聞いているのでしょうか。
この問いは「どんな大人になりたいか」「学んだことを社会でどう生かしたいか」を聞いていると同時に「なりたい将来像に近づくためにどのように大学生活を過ごしますか」と聞いています。
もう一度Sさんの例を見てみましょう。
では、コミュニケーション心理学をいかした仕事とはどのようなものがあるでしょう。
それは高校生のSさんにはまだ難しい問いですよね。
なので、大学生活を通して、
- コミュニケーション心理学の知識を生かせる仕事
- 自分が何に向いているか
そのために、学生生活をどのように過ごすかを書きます。
大学生活では
- フィールドワーク
- ボランティア
- 留学などの異文化との接触
ここでも、大学が力を入れている点と重ねることができると良いですね。
キミだけのストーリーを伝える
これまで見てきたように①~③は一本の線にすることができます。
Sさんの場合は
- 部活を通してコミュニケーションに興味を持ち
- 心理学でコミュニケーションを学ぶために大学を選び
- その知識を社会で生かす
「そんなにハッキリとしたやりたいことや目標がない」と思った人も大丈夫です。
なぜなら、みんな最初はどうしたらよいか分からない状態でエントリーシートを書き始めるからです。
エントリーシートを書き進めることで、一本の筋が見えてくるのです。
自分の力でストーリを作った経験はその後の人生で一生役立ちます。
怖がらず、ぜひご自身の可能性と向き合ってください。素敵な未来に繋がることを祈ってます。
参考文献:
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